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下記は2016年北米ドラッグストアの部門別構成比だ。ドラッグストアの核部門であるHBC部門が84%、非HBC部門が16%の構成比だ。
【2016年チェーンドラッグストア商品構成】
部門
売上金額($百万)
構成比(%)
前年比(%)
 調剤薬
2013
65.5
+4.4
 OTC&ヘルスケア
329
10.7
+4.1
 パーソナルケア
154
5.0
▲0.1
 化粧品/フレグランス
95
3.1
+6.7
 HBC部門小計
2591
84.3
+4.1
 フード
292
9.5
+2.1
 消耗雑貨
138
4.5
▲5.5
 ジェネラルマーチャンダイズ
40
1.3
▲16.7
 事務用品/学校用品
12
0.4
▲18.0
 非HBC部門小計
482
15.7
▲2.6
 合計
3073
100.0
+3.0
(資料) CDR 2017年5月号


調剤薬は相変わらずチェーンドラッグストアの売上げの約65%という強大なシェアを占め、売り上げも前年比4.4%も成長した。しかし保険会社からのプレッシャーで利益率が非常に悪くなっており、巨大なバイイングパワーを持つウォルグリーンでも22%程度しか粗利益率が取れない。そこで利益確保のためにジェネリック薬に力を入れているが、そのジェネリック薬にも変化が出てきている。ジェネリック薬の売上げ金額の成長率は、2012年の28%から2016年の7%に落ちてしまった。枚数ベースシェアは伸びて2016年に84.3%までになったが、価格の低下によって金額ベースでは2014年よりシェアを下げ14.8%になったことによる。
今後楽しみなのはバイオ医薬品市場におけるジェネリック薬だ。グローバル市場におけるバイオ医薬品の市場は2002年の460億j市場から2020年までに3900億j市場に成長すると予測され、調剤薬マーケットの28%程度のシェアになると予測されている。その中でバイオシミラー(バイオ後続品)の成長が期待されており、バイオ医薬品のコストを10年間で440億jから2500億j節約すると予測されているからだ。
【ジェネリック】
-
ブランド
ブランドジェネリック
ジェネリック
金額 (%)
枚数 (%)
 金額 (%)
枚数 (%)
金額 (%)
枚数 (%)
2016年
74.4
10.6
10.8
5.0
14.8
84.3
2015年
73.3
11.4
10.7
5.3
16.0
83.3
2014年
72.1
12.3
11.1
5.7
16.9
82.0
2013年
71.0
13.6
12.1
5.9
16.9
80.5
(資料) CDR 2017年5月号



OTC&ヘルスケアは調剤薬に次ぐ約11%の売上げ構成比を持ち、ドラッグストアの核商品である。ヘルスケア(医療)コストは2013年までの5年間は年伸長率が4%以下であったが、その後増加傾向にあり2015年は4.9%増の3.2兆j、その後2023年まで年平均6%台の拡大があると予測される。
この医療費の高騰を少しでも抑えるために、セルフメディケーションのさらなる促進が求められている。
そして米国人は自分の健康作りを医師に頼るのでなく、出来るだけ自分で実現しようとするセルフケアの傾向にあり、毎年2億4千万人の人々が軽医療に関して、手軽でコストの安いOTCを利用している。OTC薬を使う理由の1番目は、何といってもその 「コンビニエンス性(便利性)」 つまり 「手軽さ」 で、69%がそのように答え、次いで62%の人々が 「OTCは効果的」 であると答えている。
2016年度の全市場におけるOTCの売り上げは前年比18億ドルの成長をし、今までの最高の458億ドルを記録した。2017年はさらに拡大すると推測されている。Consumer Healthcare Products Associationによると、「OTCは年間1020億jの医療費の節約をしている。それはOTCに1ドル使うということは医療費の6〜7ドルの節約になっているからだ。」 と述べている。OTCは医療費の高騰抑制に大きく貢献していることがうかがえる。

【2016年ドラッグストアのOTC&ヘルスケアカテゴリー売上げ】
(2017年3月19日までの1年間)
-
カテゴリー
売上高($百万)
前年比(%)
平均単価($)
1
 ビタミン
2,505
2.90
11.46
2
 風邪・アレルギー・鼻炎薬(錠剤)
2,035
0.57
11.45
3
 内服鎮痛剤
1,305
-0.23
7.69
4
 胃腸薬(錠剤)
1,142
-2.34
10.67
5
 ファーストエイド・アクセサリー
1,014
1.21
7.76
6
 アイ・コンタクトレンズケア商品
684
1.03
9.63
7
 歯ブラシ・デンタルアクセサリー
659
-1.77
5.89
8
 ファーストエイド・トリートメント
651
0.37
6.66
9
 生理用品(ナプキン・タンポン)
637
0.28
5.93
10
 鼻炎用品
593
6.30
11.37
11
 歯磨きペースト
565
2.70
4.91
12
 大人用紙おむつ
507
1.64
11.83
13
 風邪・アレルギー・鼻炎薬(リキッド)
496
2.88
10.06
14
 セクシャルヘルス
460
2.20
21.07
15
 ウエイトコントロール関連用品
443
-2.18
10.54
16
 禁煙促進用品
421
4.86
31.61
17
 ホームヘルスケア(介護・看護用品)
410
-0.43
23.16
18
 フットケア用品
403
-9.33
9.53
19
 その他ヘルス治療薬
401
1.11
9.58
20
 家庭用ヘルスケアキット
400
-2.25
23.30
21
 胃腸薬(リキッド)
370
-1.34
8.16
22
 女性用衛生用品
319
-1.47
10.00
23
 マウスウォッシュ
296
1.43
5.29
24
 咳止めシロップ
282
0.93
9.51
25
 外用鎮痛剤
274
8.02
8.50
(資料)CDR 2017年5月


米国のビューティーケア市場は500億ドル弱だが、ディスカウンターが24%、ドラッグが13%、無店舗販売が24%、百貨店が17%、そして専門店が17%とシェアを分けている。2016年度は高級
化粧品が好調で4%成長したが、一般化粧品は0%の成長であった。最近の消費者はヘルシーライフスタイルに関心が高く、身体全体の健康を求めており身体や脳のエキササイズを積極的に行う 「アクティブ・ビューティー」 派が増えている。ビューティーケア商品はその目的に貢献する商品としてとらえられており、ドラッグストアのクリニックや調剤室の存在はビューティーケア商品の販売においても信頼度を高めている。実際にインストアクリニック利用者の53%は店内の買い物においてクリニックでのアドバイスの影響を受けているが、購入品の27%はビューティーケアが占めている。
最近のドラッグストアはビューティーケア商品の販売に関して、エクスペリエンス(良い買い物体験)を大切にし、LEDを什器に組み込んで高級感のある陳列を展開している。それは不振の百貨店客を奪うことが戦略になっており、一般ビューティーケア商品の取り扱いのみならず、高級ラインも積極的に扱っているからだ。顧客にとっても、ドラッグストアは身近にあるのでとても便利である。そのため、CVSなどではビューティーケア専用のロイヤルティプログラムを展開したり、ビューティーケア商品のギフト販売にも力を入れ、顧客が好きな商品を入れるバスケットを用意し、ラッピングした上でプレゼント出来るようにしている。またビューティ−ケア分野にもナチュラルやオーガニックの波は来ており、「グリーンビューティー」 と呼ばれるそれらの商品を好む人が増えている。


【2016年ドラッグストアのビューティーカテゴリー売上げ】
(2017年3月19日までの1年間)
--
カテゴリー
売上高($百万)
前年比(%)
平均単価($)
1
 スキンケア
1,221
2.25
9.69
2
 アイ関連化粧品
765
-2.54
6.63
3
 フェイス関連化粧品
753
3.52
9.59
4
 ソープ
602
-1.09
4.11
5
 シャンプー
550
3.47
5.62
6
 ネイル関連化粧品
535
-12.33
4.73
7
 ヘアカラー
532
-4.45
7.76
8
 デオドラント
507
1.45
6.95
9
 ハンド&ボディーローション
518
-1.09
11.16
10
 カミソリの刃
478
-7.63
11.34
11
 ヘアコンディショナー
467
2.29
5.98
12
 リップ関連化粧品
410
4.42
5.91
13
 日焼け関連用品
367
3.31
9.96
14
 リップトリートメント
330
-1.96
4.02
15
 化粧小物
323
11.94
5.25
16
 ヘアスタイリングジェル・ムース
285
-2.27
3.36
17
 女性用フレグランス
223
-9.08
11.49
18
 シェイビングローション/男性用フレグランス
196
-5.64
10.55
19
 モイストタオル
171
-0.22
3.86
20
 ヘアスプレー
134
1.55
5.23
21
 ヘア用機器
140
-3.47
24.14
22
 グルーミング商品
122
5.31
8.19
23
 カミソリ
120
6.74
10.42
24
 綿球/綿
100
-4.36
3.04
25
 シェイビングクリーム
92
-3.68
3.11
(資料)CDR 2017年5月


この4〜5年伸び続けた食品シェアは、昨年は一服して1.2ポイントシェアを落とし9.5%であった。しかし調剤、OTC&ヘルスケアに次ぐシェアを持ち、来店頻度向上に大変貢献している。食品部門ではヘルスケアストアらしくヘルシーフード(グルテンフリー、低塩分、非遺伝子組み換え食品)やオーガニックに力を入れている。なにしろオーガニック食品の売り上げシェアはadminaドラッグストアのフード売り上げのたった0.9%(全小売業では4%)しかないが、成長率は2016年は30%(全小売業では12%)超えをする急成長商材ということ、そして75百万人のベビーブーマーや1980年代そして90年代に誕生したミレニアルズの人々が、大変ヘルシーライフを追求しており、食べ物にも強い関心を持っているからだ。CVSは戦略として売り上げの1%強あったたばこ販売を止めたが、代わってヘルスフードの強化をしており、10億ドルの売上げ目標を掲げている。ヘルスフードを即食にも多く取り入れているが、これは顧客の健康作りに良いだけでなく、利益率も高いため店にとってもありがたい商品だ。そのためヘルスフードを目的来店性カテゴリーと位置づけている。

【2016年ドラッグストアのフードカテゴリー売上】
(2017年3月19日までの1年間)
--
カテゴリー
売上高($百万)
前年比(%)
平均単価($)
1
 チョコレートキャンディ
$1,810
-4.05
2.06
2
 ビール
1,192
0.12
8.86
3
 炭酸飲料水
952
-5.06
2.13
4
 ノンチョコレートキャンディ
913
-3.73
1.74
5
 ハードリカー
778
0.46
12.17
6
 ワイン
683
1.46
7.84
7
 ボトルウォーター
676
0.84
1.92
8
 ソルティ・スナック
628
0.91
2.05
9
 スナック(ナッツ)
442
0.35
3.58
10
 栄養ドリンク
388
1.48
2.70
11
 ガム
317
-7.29
1.69
12
 ベビー粉・液体ミルク
298
-1.97
12.21
13
 缶・びん入り紅茶・コーヒー
263
3.72
1.46
14
 クッキー
244
0.43
2.08
15
 コーヒー
223
1.10
5.71
16
 スナック・バー/グラノラ・バー
205
5.48
2.48
17
 コールド・シリアル
187
-1.54
2.70
18
 ボトルジュース
178
3.28
2.12
19
 スポーツドリンク
172
3.35
1.86
20
 クラッカー
124
-1.40
2.04
21
 ドライミート・スナック
116
12.68
3.36
22
 その他スナック
100
6.63
2.75
23
 スープ
79
0.29
1.54
24
 缶ジュース
47
-8.11
1.00
25
 アップルジュース
37
4.34
2.75
(資料)CDR 2017年5月



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