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日本の経済は人口減や少子化のあおりを受けて縮小か現状維持がやっとの状態だ。そのような中、日本チェーンドラッグストア協会の予測によると、ドラッグストア市場は現在の6兆円弱市場から、いずれ10兆円市場に成長するとされている有望な市場だ。トータル人口が減少しても、ドラッグストアの主顧客である中高齢者市場は減少しないこと、高齢化社会になるほどヘルスケアニーズが高まること、現在38兆円の医療費高騰を抑制するためにセルフメディケーションの促進が必要なこと(ドラッグストアはセルフメディケーションの受け皿)等が市場を広げる要因になっている。さらに米国の薬剤師のように、日本でも薬剤師がインフルエンザや帯状疱疹などの各種予防接をする時代が来るかもしれない。


米国のドラッグストアには必ず調剤機能がついている。調剤機能はドラッグストアの信頼であるし看板でもあるからだ。現在の米国はウォルマートに代表されるディスカウントストアやスーパーマーケット、そしてコストコに代表されるホールセールクラブという他の業態も、調剤機能がありOTCも取り扱っている。ドラッグストアが勝ち残るためには、ヘルスケアの専門性を高める必要があり、そのために調剤機能を充実させたのだ。
下記は米国のドラッグストアの商品構成だが、調剤の売上げ構成比が64%と圧倒的に多いことが分る。


【2012年度チェーンドラッグストア商品構成】
 カテゴリー
売上金額(億ドル)
 構成比(合計)
 調剤薬
 1682
64.3
 OTC&ヘルスケア
288
11.0
 食品
275
 10.5
 パーソナルケア
 152
 5.8
 化粧品/フレグランス
81
3.1
 消耗雑貨
68
2.6
 ジェネラルマーチャンダイズ
52
2.0
 事務用品/文房具
18
0.7
 合計
2615
100.0


米国のギャロップ社は、職業別「誠実度と倫理観」に関する世論調査を長年実施している。通称「最も信頼される職業」調査と呼ばれているが、その調査によると、1983年以来薬剤師は常にランキングトップ3に入っている。2011年度は看護士が1位で、薬剤師は2位にランクされた。どうして薬剤師の信頼度がそれほど高いかと言うと、「近づきやすさ」と「高い使命感と心の優しさ」だという。改正薬事法後日本のドラッグストアは、セルフメディケーションの受け皿になることを期待されている。日本では調剤薬剤師とかOTC薬剤師とかいうくだらない言葉がある。薬剤師は医療の担い手であり、顧客へのヘルスケアのプロバイダー(提供者)だ。調剤、0TC、健康食品、介護、看護の分野と幅広く活躍することを期待されている。今後日本の薬剤師も「地域の人々の健康作りに貢献する」という高い使命感を持ち、一日も早く米国のように国民から最も信頼される職業のトップになって欲しい。

順位
職業
信頼度(%)
1位
 看護士
84
2位
 薬剤師
73
3位
 医者
70
4位
 高校教師
62
5位
 警察官
54
6位
 聖職者
52
7位
 葬儀ディレクター
44
8位
 会計士
43
9位
 建設業者
26
10位
 ジャーナリスト
26


過去における米国の薬剤師の役割は、調剤業務という処方薬を作る仕事が主であった。
しかし現在ではそれは自動調剤機器やテクニシャンが取って代わっている。現在の薬剤師の役割は、効果的・効率的なヘルスケアの提供者だ。そのため、コミュニケーション力が非常に求められている。
a)薬剤のベネフィット及びリスクの情報伝達と服薬指導
b)患者の疾病マネージメント指導と教育

 


日本では一部の薬を除き、OTCのネット販売が解禁された。人々が手軽に購入出来るというメリットはあるが、同時に薬の副作用も顕在化してくる。特に高齢社会になると副作用問題が大きくなる。米国人の死因の上位に「薬による」があげられている。薬を正しく飲まなかったこと、麻薬など色々な意味での薬だが、副作用も入っている。そのため、「Take It Seriously(薬は注意して飲みましょう)」運動が起きており、OTCでも薬剤師に相談して購入するケースが多い。OTC購入において求められる薬剤師のアドバイスは次の通りだ。

【OTCにおいて求められる薬剤師のアドバイスの内容】
商品の推奨--------------------44.2%
副作用のアドバイス--------------42.2
薬の相互作用に対する警告--------42.3
薬の内容物の説明---------------32.8

【ナショナルブランドOTCの商品選択理由】
薬剤師の推薦-----------------19.2%
好みのブランド-----------------13.4
広告-------------------------12.2
価格-------------------------11.1
PBより安い---------------------9.0
他の人の推薦------------------8.9
クーポン-----------------------8.0
その他-----------------------15.0
 

日本でも副作用問題が起きるだろう。その結果OTC購入においても、薬剤師に対する相談が増えるだろう。


全米No.1のドラッグストアウォルグリーンの企業理念は、「The Pharmacy America Trusts(アメリカの国家・国民に信頼されるファーマシーを作り、地域の人々の健康づくりと安全を守ることに貢献する)」である。サンフランシスコの大地震の時やハリケーンカトリーナでニューオリンズやテキサスの多くの地域が壊滅的な打撃を受けた時、薬剤師が全米から自分の車(バン)で駆けつけ、調剤薬を出し続けたこと、ニューヨークの9/11テロの時、デュエンリードというドラッグストは店を緊急医療センターにし必要な薬やヘルスケア商品を無料で提供し続け、マンハッタンの多くの人の命を守った。このように、ドラッグストアやファーマシーは地域のライフラインなのだ。
成長性が高く且つ自分のプロフェッションが最大限に活用できるドラッグストアやファーマシー業界は、あなたが人生をかける価値のあるやりがいのある仕事だ。

 

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