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この部門はチェーンドラッグのフロントエンドカテゴリーで最大の売上規模の280億ドルの11%の構成比を持っている。近年このOTC部門はさすがドラッグストアの核部門という高い評価を得た。不景気により人々の医者への訪問が減少したが、その代わりドラッグストアの幅広く深い品揃えのOTCとカウンセリングで自分の病気を治療したり、健康管理をした人が多かったからだ。もし人々が積極的に健康の自己管理をし、OTCをより活用して医者に行く回数を半減させた場合、52億ドルの医療費の削減を可能にするとコンスーマーヘルスケアプロダクツ協会は述べている。実際に来院する患者のうち10%は自らのケアで治せるので来院不要と医師が述べている。このようにドラッグストアのOTC部門は現在では米国のヘルスケアのフロントラインになっている。下記の表の通り代表的な31のOTCカテゴリーのうち、23のカテゴリーで売上げが前年を上回った。このようにドラッグストアのOTC&ヘルスケア部門が好調であったのは薬剤師の存在が大きく、彼らの相談のしやすさと患者本位のカウンセリング力に負うところが大きい。そのためにOTC部門の拡充を図るドラッグストアが増加している。このようなポジティブな傾向とは逆に有名なブランドのリコール続きで、消費者のOTCに対する信頼は落ちている。消費者は鎮痛剤の安全性に対して懸念をしており、関節痛や筋肉痛には内服薬より外用鎮痛薬を求める傾向が多くなっている。J&JのBengayが外用鎮痛薬のトップブランドだ。また特徴としてはナチュラルな成分やケミカル成分の入っていない商品に対する人気が高まっている。その証拠にホメオパシーの人気が高い。
カテゴリー別に見てみると、10%以上成長したのが、ウエイトコントロール関連用品と睡眠治療薬だ。5%以上が、リキッドタイプの風邪・アレルギー薬、歯磨きとマウスウォッシュのオーラルケアだ。風邪・アレルギー関連のPseudo-ephedrine成分の商品はBTC(ビハインド・ザ・カウンター)で、セルフでは購入できず薬剤師を通してのみ購入可であるが、再度の上昇が見込まれる。AirborneやZlcamtoiuなどのナチュラル成分の風邪薬は以前ほどの伸びは無いが依然として強い。ドラッグストアの市場構成比が高い商品は禁煙促進用品(73%)、妊娠診断キット(69%)、排卵時期測定用品(66%)、風邪薬(64%)、救急医療商品(62%)だ。ビタミンが4.8%伸びたが、不況になると病気にならないように(医者にかかると高額のため)予防やウエルネス意識が強く働くためだ。また風邪薬やビタミンの成長はインストアクリニックを行っている店舗では著しい。それは患者が診断してくれた上級看護士のアドバイスを受けて購入するからだ。ビタミンカテゴリーの中では、ウエイトコントロール、リキッドタイプのビタミン・ミネラルそしてエネルギードリンクの成長が著しい。シニアの人の増加から、ファーストエイドの成長も著しかった。特にスカーケアマネージメント商品が注目されている。スカーケアマネージメント商品は1997年に導入されて以来成長著しく、2011年度も10%以上市場を拡大した。傷口の直りを早くしたり、見栄えもよくしたりするOTCクリームやバンデージの需要は高く、新しいカテゴリーとしての地位を獲得した。
セックスエンジョイメント商品のカテゴリーが注目されている。特にこの分野はセックスウエルネスという言葉で表現されるようになり、かつての避妊や病気からの予防と言う観点にセックスを楽しむという観点が付け加えられた。そしてそれらの商品は調剤室の側のセックスウエルネス売り場のみならず、生理用品売り場にもクロスMDがされるようになった。コンドーム、妊娠診断キット、排卵日測定キットに加え、ジェリー、刺激する商品、強精商品などが品揃えされている。
40歳以上の女性(74百万人で米国の人口の25%のシェアを持つ)は健康に関心が強い一方問題も抱えている。女性特有の更年期障害、骨粗鬆(悩む人の80%は女性)、失禁(2千万人が失禁で悩んでいるが、その内の90%は女性)、高血圧(男性より女性に多い)、リュウマチ、糖尿病、摂食障害なども男性より女性に多い。これらの人々はドラッグストアにとり大切な顧客で、ウイメンズヘルスコーナーはドラッグストアの大変重要な売り場になっている。
米国では環境問題からGreen Product旋風が吹いており、それにそぐわない商品が避けられる傾向にある。そのため布製オムツを使う人が増加しており、現在では10%を数えるようになった。また生理用品で「Soft Cup」という商品も環境問題から市場導入された。
ホームヘルスケア(介護・看護関連商品)もドラッグストアにとり注目のカテゴリーだ。2006年にベビーブーマー(1946年〜1964年の間に7600百万人と大量に誕生した人々の呼称)が初めて60歳代に突入し、中年層からシニア層へ今後沢山の人々が流れ込んでくる。今後23年間65歳以上の人々は伸び続け、2030年には20%のシェアになると予測されている。このシニア層はドラッグストアにとって核の顧客になることは間違いない。調剤薬、OTC、紙おむつ、介護機器と多くの商材を必要とするからだ。このベビーブーマーのシニアの特徴は昔のシニアと比べ、教育レベルが高く、収入もきちんとあり、健康度も高い。健康と環境に関心の高いロハス層は3500億ドル市場あるが、ベビーブーマー及びそれ以上の年齢の人々が多くを占めており、ウエルネス、健康、自立生活できる商品を求めている。今後どのような商品がホームヘルスケアカテゴリーに品揃えされるべきか色々と討議されている。確実に必要なのは、杖、車椅子歩行補助機器、家庭用医療機器、バスセーフティ関連商品、ウーンドケア商品、失禁・人口肛門関連商品、ベッド関連商品などは間違いなく必要とされている。このカテゴリーはセルフサービスだけで販売できるものでなく、知識を持った人間のコンサルティング力が重要だ。そのためカードラッグのようなローカルドラッグが差別化のために力を入れている。市場規模は小さいがイアケアが20%拡大したのは注目に値する。
【2011年ドラッグストアのOTCカテゴリー売上げ】
(2012年3月18日までの1年間)
カテゴリー
売上高($百万)
前年比 (%)
平均単価($)
1)ビタミン
2061
4.8
9.79
2)風邪・アレルギー・鼻炎薬(錠剤)
1790
4.4
9.98
3)内服鎮痛剤
1262
-2.5
6.25
4)胃腸薬(錠剤)
1148
0.6
9.78
5)ファーストエイド・アクセサリー
808

4.1

6.13
6)その他ヘルス治療薬
679
2.7
5.15
7)歯ブラシ・歯間清掃用品
639
4..5
4.88
8)アイ・コンタクトレンズケア用品
590
3.2
8.07
9)生理用品(ナプキン・タンポン)
585
2.7
4.66
10)歯磨き
528
5.4
4.21
11)ファーストエイド・トリートメント

528

1.7
5.64
12)大人用紙おむつ
430
2.9
11.00
13)避妊関連用品
400
5.4
18.14
14)風邪・アレルギー・鼻炎薬(リキッド)
382
5.6
7.10
15)禁煙促進用品
378
0.2
39.24
16)家庭用ヘルスケアキット
376
-0.9
24.28
17)フットケア用品
366
-1.4
7.92
18)胃腸薬(リキッド)
360
2.4
6.95
19)鼻炎用品
354
-3.6
8.06
20)整理関連用品
318
0.6
8.76
21)マウスウォッシュ
268
6.7
4.5
22)ウエイトコントロール関連用品
243
10.6
7.57
23)咳止めシロップ
223
-2.9
7.37
24)咳止めドロップ
223
0.5
7.37
25)外用鎮痛剤
213
2.3
6.91
26)家族計画用品
177
0.5
14.24
27)モイスト・タオル
166
2.9
3.26
28)ベビー用品
155
-1.4
4.17
29)ウエイトコントロールキャンディ・錠剤
149
-3.2
14.77
30)睡眠治療薬
109
13.0
8.13
31)義歯用品
107
-3.2
4.78
資料:Chain Drug Review

 

【2011年度ドッラッグストアにおけるビタミン】
種類
金額($百万)
前年比 (%)
ミネラルサプリメント
255
+3.2
マルチビタミン
104
-4.2
1&2文字ビタミン(例C,E)
79
+0.6
エネルギードリンク
74
+12.7
ウエイトコントロール(リキッド/パウダー)
53
+9.8
リキッドビタミン/ミネラル)
25
+8.6

近年消費者はドラッグストアをヘルスケアのデスティネーションストアという位置づけを再認識している。50のトップHBAブランドの中で42ブランドがヘルスケア関連であった。トップ10の内の3つのブランド(P&GのPrilosecが3位、JNJのZyrtecgが4位、SanofiのAllegraが8位)はスイッチOTC商品だ。それらの商品1年前強に市場導入されたため、昨年はその反動で売上を下げた。ビタミン、ミネラル、サプリメントは1位、6位、10位を占めているが、成長率も高い。現在では米国民の半分はビタミン等のサプリメントを服用している。
禁煙補助用品もニコレットガムの9位と底固い動きである。ビューティーケアのトップはJust for Menというヘアカラーで29位だ。グレーヘアーが落ち着きのある男性で格好が良いという考え方の時代は終わり、女性と同じようにいつまでも若々しくありたいのだ。1946年〜1964年の間に誕生した大量のベービーブーマの最初の年の人が今年66歳になる。ベビーブーマーがこの男性用のヘアカラーの市場を拡大している。

【2011年度米国調剤売上高ランキングトップ20】
H&BAブランドトップ50
売上高($)
対前年比(%)
1
Nature's Bounty mineral supplements
168,226,100
5.97
2
Advil internal analegesic tablets
146,342,000
3.31
3
Prilosec OTC antacid tablets
135,012,900
-11.57
4
Zyrtec cold/allergy/sinus tablets
123,286,500
-8.00
5
Depend adult incontinence products
114,728,600
4.92
6
Nature Made mineral supplements
113,297,600
17.94
7
Always sanitary napkins/liners
109,209,200
0.10
8
Allegra cold/allergy/sinus tablets
109,124,800
-
9
Nicorette antismoking gum
107,783,100
4.53
10
Nature Made 1-and 2-letter vitamins
106,306,100
18.15
11
Aleve internal analegesic tablets
104,146,400
3.95
12
Plan B One Step women's contraceptives
92,476,460
10.04
13
Claritin cold/allergy/sinus tablets
89,665,930
-5.26
14
Next Choice women's contraceptives
86,975,960
1.60
15
Claritin D cold/allergy/sinus tablets
81,842,550
-10.81
16
Mucinex DM cold/allergy/sinus tablets
81,003,340
-11.93
17
Tampax Pearl tampons
77,635,120
7.22
18
Dr. Scholl's foot care devices
74,085,950
6.39
19
Mucinex cold/allergy/sinus tablets
72,469,390
-15.68
20
Poise adult incontinence products
69,453,870
7.40
21
Miralax laxative/stimulant liquid/powder
66,555,870
10.05
22
Prevacid 24HR antacid tablets
64,649,500
-8.57
23
Nature's Bounty 1-and 2-letter vitamins
62,942,620
5.16
24
Mucinex D cold/allergy/sinus tablets
62,878,870
-5.29
25
Abreva lip balm/cold sore medication
62,714,650
3.07
26
Listerine mouthwash/dental rinse
62,632,540
3.15
27
Bayer internal analegesic tablets
62,592,950
-2.13
28
Tylenol internal analegesic tablets
62,250,640
-34.44
29
Just For Men men's hair coloring
62,050,100
0.52
30
L'Oreal Superior Pref. women's hair coloring
61,509,880
-1.05
31
Futuro muscle/body support devices
60,567,350
14.50
32
Centrum Silver multivitamins
56,853,310
-3.53
33
Vicks Nyqull cold/allergy/sinus liquid
55,466,670
9.56
34
Halls cough/sore throat drops
54,057,710
1.40
35
Neosporin first aid ointment/antiseptic
53,386,770
-1.83
36
Revlon Colorsilk women's hair coloring
53,374,420
0.33
37
Crest 3D White Whitestrips Adv. Tooth whitener
53,102,460
7.57
38
Gillette Fusion cartridges
50,315,110
1.72
39
Garnier Nutrisse women's hair coloring
48,107,040
11.17
40
Gillette Mach3 razor cartridges
48,040,740
-2.52
41
Delsym cough syrup
47,481,980
-1.38
42
L'Oreal Excellence women's hair coloring
45,985,900
-4.34
43
Allegra D cold/allergy/sinus tablets
45,911,030
-
44
Dulcoalx laxative tablets
45,535,800
5.38
45
Theraflu cold/allergy/sinus tablets/packets
44,778,100
-3.84
46
Alcon Opti-Free Replenish eye/lens care
43,402,780
-12.42
47
Olay Regenerist facial antiaging
43,281,250
-1.32
48
Ricola cough/sore throat drops
41,000,760
5.45
49
Tums antacid tablets
40,915,880
15.94
50
Nicorette antismoking tablets
39,884,410
54.54


ビューティーケアの売上は非常に好調であった、31のビューティーケアカテゴリー中28カテゴリーで売上げを前年比増加させた。好調の要因は下記の表(2010年に行われた「今後ビューティーケア商品を購入する場合利用する小売業態」(OTXリサーチ))で分かるとおり、消費者が不景気のため、百貨店や専門店からビューティーケア商品の購入先をドラッグストアに移していることだ。ドラッグストアを利用する回数を増やすという好回答の要因は、「必需度の高いビューティーケア商品の品揃え」「低価格」そして「近場という便利性」だ。

【今後ビューティーケア商品を購入する場合利用する小売業態】
業態
利用する回数を増やす(A)
(%)
利用する回数を減らす(B)
(%)
(A)―(B)
(%)
ホールセールクラブ
8
41
-33
スーパーマーケット
14
40
-36
専門店
17
52
-35
百貨店
18
45
-27
マスマーチャンダイザー
41
19
+22
ドラッグストア
41
19
+22

それと消費者の節約志向から、ドラッグストアは高価格帯の化粧品を避け、利益率が高く且つ値ごろ価格商品を積極的に扱った。プライベートブランドも他の分野と同じく大変活躍した。
商品別に見てみると、ネイルポリッシュが41%、ネイル全体で24%、グルーミング関連で16%の成長をした。ネイル、カラーコスメそしてサンケアが最大の成長を示したカテゴリーだ。カラーコスメカテゴリーではメイベリンや、レブロン、ロレアルなどの巨大ブランドより、セカンドクラスサイズのブランドが好調であった。ネイルケアはプライベートブランドの好調にその成長は支えられた。付け爪は二桁の成長を記録した、サンケアに関しては人々は価格が高めでSPFの高い商品を選んだことが売上拡大の要因だ。今年もその傾向は続き、20%以上の成長が見込まれている。
またCVSからスタートしウォルグリーン、ライトエイド等がヨーロッパ等から持ってきた自社専売品を拡販したが、大変好調であった。またドラッグストアは販促で「1個購入すると2個目は無料」プログラムを化粧品、フレグランスそしてヘアケア商品に積極的に実施したことも、ドラッグストアのビューティーケアが他業態と比較して健闘した要因だ。米国ではメンズ化粧品の市場が大きく成長しており、メンズ化粧品の新製品の数が増えている。今までのシャワー関連、シェービング関連、デオドラント関連だけでなく、女性と同じく多岐な分野に広がって商品構成されている。メンズ化粧品関連で伸びる分野は次の4つが予測されている。リップ、アイ、ハンド等分野別の商品、メーキャップ及び日焼けクリーム、アンチエイジング、オーガニック・ナチュラル商品だ。今後ドラッグストアのビューティーケア部門に対し顧客が望むことは、より低価格商品の品揃え(61%)、サンプル&テスト商品の設置(35%)、幅広い品揃え(32%)、百貨店ラインの品揃え(31%)、高額品の品揃え(26%)だ。

【2011年ドラッグストアのビューティーケアカテゴリー売上げ】
(2011年3月18日までの1年間)
カテゴリー
売上高($百万)
前年比(%)
平均単価($)
1)スキンケア
1213
3.06
9.21
フェイシャル・アンチエイジング
477
0.41
17.05
フェイシャル・クレンザー
295
6.64
5.99
アクネ・トリートメント
185
3.81
6.85
2)アイ関連化粧品
714
3.06
5.75
マスカラ
322
1.66
7.09
アイライナー
211
5.02
5.39
3)フェイス関連化粧品
654
4.95
8.84
ファンデーション
340
4.18
10.19
パウダー
108
3.72
8.41
4)ネイル関連化粧品
621
23.54
N/A
ネイルポリッシュ
323
41.14
N/A
5)ヘアカラー
616
2.36
7.14
6)ソープ
554
3.39
3.52
7)カミソリ刃
518
7.59
9.56
カートリッジ
317
6.47
15.76
ディスポーザブル
201
9.41
5.89
8)ハンド&ボディローション
484
0.02
5.70
9)シャンプー
467
4.37
4.69
10)デオドラント
449
4.22
3.76
11)ヘアコンディショナー
362
8.76
4.91
12)リップ関連化粧品
349
0.98
5.35
口紅
223
4.15
6.03
13)サンケア商品
346
3.37
8.88
14)ヘアスタイリングジェル・ムース
283
3.13
5.18
15)女性用フレグランス
2.08
-7.56
15.07
16)ヘアスプレー
173
1.67
4.29
17)その他グルーミング商品
158
15.63
9.49
18)カミソリ
135
4.60
9.08
19)男性用化粧品
グルーミング・アフターシェイブ
131
0.49
4.99
20)男性用フレグランス
120
-5.37
20.02

 

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